形の文化誌 出版案内

「形の文化誌」[1]アジアの形を読む 詳細情報

文化誌01

形の文化誌[1]

アジアの形を読む

 

 


価格2100円(本体2000円)
A5判 252頁 1993.12

グラフィックデザインの杉浦康平によるアジアの宇宙観「日月照応」、物理学の伏見康治による「紋と文様」をはじめ、金平糖、龍とナーガ、水引、酒船石など。

 

目次

introduction
形の中の文化・文化の中の形  森 毅(京都大学名誉教授)

feature articles アジアの形を読む
日月照応──二にして一なるもの   杉浦康平(グラフィックデザイナー・神戸芸術工科大学教授)
紋と文様   伏見康治(大阪大学・名古屋大学名誉教授/理論物理学)
金米糖とショーペンハウエル――東の文化・西の文化   戸田盛和(東京教育大学名誉教授・放送大学客員教授)
らせん認識の東西──建築・ねじ・ポンプ・科学  金子 務(大阪府立大教授/科学思想史・科学基礎論)
言葉の形  柳父 章(桃山学院大学/翻訳論・日仏共同研究員)
龍とナーガの形態学  荒川 紘(静岡大学教授/科学思想史)
東洋からの衝撃──風景と建築の自然回帰  ロバート・マンリー(建築家)
形なきものと形  花岡永子(大阪府立大学教授/宗教哲学)
一念吉祥──シンボル以前に現実があった  小町谷朝生(東京芸術大学教授)
インド仏塔の形状  小山清男(東京芸術大学名誉教授・日本デザイン学会日本図学会名誉会員)
ワラの文化と縄  三浦公亮(東京大学名誉教授・成安造形大学教授)
対談◎電子時代の身体とアジア──境界線上の舞態論  大須賀 勇+布施英利

 

for-u-m 形の文化をめぐるエッセイと論文
昆虫の形   養老孟司(東京大学教授/解剖学)
イメージと遊び   福田繁雄(グラフィック・デザイナー)
「折り紙」は翻訳語   桃谷澄子(NHK逢坂文化センター講師・国際交流折紙の会代表)+桃谷好英(化学進化論・日本折紙協会理事)
巴と卍   宮崎興二(京都大学教授/図形科学)
光の形   今井祝雄(成安造形大学教授)
黄帝陵の石像装飾   一松 信(東京電機大学教授/計算機械学)
記号の形   泉茂(画家)
かたちと対応表現   石  健(造形作家)
俯瞰する想像力  佐々木健一(東京大学教授/美学・芸術学)
てまりと私   浦田清子(日本てまりの会大阪支部長・なにわてまりの会主宰)
バロック世界と幻覚   開発チエ(美術評論家)
デューラーの魔女   高橋義人(京都大学教授/ドイツ文学・思想)
機械加工面の微細形状と文化   森 貞彦(大阪府立大学助手/航空宇宙工学)
水引きの伝統   山中喜美子(引・中秀流関西地区大阪支部長)水
かたちとテクスチャー   川島重治(武蔵野美術大学教授/基礎デザイン)
かける   細川和昭(写真家)
マネキネコ   滑川公一(ユーモア・アーチスト)
水のこころ   坂本まさ子(仏文学/詩人)
酒船石の謎   佐藤 任(アーユルヴェーダ研究会会員・比較文明学会員)
円から楕円へ──制作のこと   桜井美智子(美術家)
神秘の門柱──幾何学   森 章吾(津田塾女子大学講師/ゲーテ自然科学)
星籠──STAR CAGE   日詰明男(建築家)
立体多軸織   小川 泰(筑波大学教授/物理学)
 
◇形の四面体 キーワード解説
◎認識  小町谷朝生
◎表象  向井周太郎
◎数理  小川 泰
◎思想  金子 務

◇形の本棚 書評
前田富士男/宮崎興二/十川治江/好田順治/森貞彦/布施英利