形の文化誌 出版案内

「形の文化誌」[4]シンボルの物語 詳細情報

文化誌01

形の文化誌[4]

脳がつくる形

 

 


価格 2100円(本体2000円)
A5判 252頁 1996.12

日本史の原 秀三郎による古代人の富士意識、美術史の今橋理子による酒井抱一論をはじめ、物語絵、水の形象、イスラム陶器の文様などのシンボルを読み解く。

 

目次

feature articles シンボルの物語[巻頭論文]
富士賛歌──古代人の富士意識   原 秀三郎(静岡大学教授)
かたち、創造と継承──物語絵の画面構成   若杉準治(京都国立博物館主任研究官)
創出された象徴──酒井抱一筆「観音図」と瓶花   今橋理子(東海大学文学部専任講師/日本美術史・比較日本文化論)
シンボルとしての水   中川素子(文教大学教育学部教授/造形美術論)
水の形象と弥生の精神   荒川 紘(静岡大学/科学思想史
聖と呪の象徴図形──ダヴィデの楯と清明判紋   金子 務(大阪府立大学教授/科学思想史・科学基礎論)
初期ラスター彩陶器の文様   波頭 桂(金沢大学大学院)
シンボルと数と形〈球と多面体と秩序構造〉──黄金螺旋と黄金軸と多軸体  岡 利一郎(滋賀医科大学第一外科講師)+川本昌子(京都市立看護短期大学教授)
生命の形と球と秩序構造──黄金軸と多軸体   川本昌子+岡 利一郎
型に関する二つの考察  渡部知也(大阪女子大学教授)
木のこころとかたち──中国の切り絵とともに   渠 昭(同志社女子大学講師/中国民俗学)

◇for-u-m 形の文化をめぐるエッセイと論文
茅山道観の佇まいと道符   渡部良平(キュレイター)
産育をめぐる祈りのかたち   あだち がびん(民族学写真家)
グラフの形   鎌田富久(情報科学/理学博士)
記号の記号化   小町谷朝生(東京芸術大学教授)
顔で形を語る   鳥居修平(名古屋大学教授/形成外科)
顔のかたち、鼻のかたち   楠本健司(関西医科大学/形成外科)
魂には形がある──3   マダカム幸子(フリーライター)
頭の中には魔物がいる   小野健一(素粒子物理学)
出ル家ヲ   阪本まさ子(詩人)
作品の中の記号化した形   後藤窿平伊(画家)
バウハウスにおけるパウル・クレーの講議考   斎藤留美子(作曲家)+南 繁行(大阪市立大学工学部助教授)
前衛書道家とカビとプラズマ   千葉蒼玄(書家・毎日書道展審査員)+高橋忠利(東北大学理学部助教授)+斎藤尚生(東北大学名誉教授)
天から届いた女房奉書   斎藤与寛(真言宗僧侶)+斎藤留美子(作曲家)
顔の内なる骨格の意識   宮永美知代(東京芸術大学/美術解剖学)
昆虫形態学と折り紙   鈴木邦雄(富山大学理学部教授/昆虫形態学・系統分類学)
戦車の形──その由来と発展   辻本佳史(詩人)
東洋からの衝撃4──ヨーロッパのピアッツァと東洋の庭園 故ケネス・ウッドローフ教授への追憶  ロバート・マンリ(建築家 R.I.B.A)
波動芸術としての絵画と音楽──オーロラとの関連性   斎藤尚生(東北大学名誉教授)
都市史と都市の形   小長谷一之(大阪市立大学助教授/都市地理学)
祇園祭と都市の形   小長谷一之
 
◇形の四面体 キーワード解説
◎認識──「霞か雲か洲浜がた」  小町谷朝生
◎数理  小川 泰
◎思想──近松の虚実皮膜論  金子 務
 
◇形のプロムナード 時事評
◎宮崎興二  養老天命反転地
◎前田富士男  光の教会
◎金子啓明  法隆寺献納宝物
 
◇形の本棚 書評
宮崎興二/十川治江/三井秀樹/前田富士男