形の文化誌 出版案内

「形の文化誌」[5]形を遊ぶ 詳細情報

文化誌01

形の文化誌[5]

形を遊ぶ

 

 


価格 2310円(本体2200円)
A5判 244頁 1998.1

杉浦康平、荒俣宏による東西の聖なるものの形をめぐる対談と講演。囲碁における形の認識、雪華折り紙と幾何学パタン、絵本など遊びの形を特集したシリーズ第5弾。

 

目次

◇講演と対談 聖なるものの形をめぐって
講演1 西洋の聖なる場所と形   荒俣 宏(作家/博物学研究家)
講演2 渦巻くもの・円相・両性具有   杉浦康平 (グラフィックデザイナー/神戸芸術工科大学教授)
対談 多次元デザインと聖なるもの   杉浦康平+荒俣 宏

◇feature articles 形を遊ぶ
読みと形――囲碁における形の認識   岡本正志(大阪女子短期大学教授/科学史・科学教育)
パイディアーとパイデイアー──遊びと教育・学習をめぐって   山口義久(大阪府立大学/西洋哲学史)
「雪華」折り紙と幾何学パターン   鈴木邦雄(富山大学理学部教授/昆虫形態学・系統分類学)
絵本──目と手による認識論   中川素子(文教大学教育学部教授/造形美術論)
コレージュにおける礼儀教育の形──"Le Mois de la Politesse"を中心に   桑原由里子(早稲田大学大学院/SALON D'ARTアーティスト)
 
◇for-u-m 形の文化をめぐるエッセイと論文
地獄の構造   荒川 紘(静岡大学教授/科学思想史)
アメリカにおける投影法の論争と技術者の文化   森 貞彦(技術史)
インドネシアの王宮都市と建築   小長谷一之(大阪市立大学助教授/都市論
惑星が誘った形   竹沢攻一(県立新潟南高等学校教頭/物理学・科学思想史)
美と造形に関する考察   井上征矢(筑波大学大学院芸術学研究科)
東洋からの衝撃5──日本の回遊式庭園と英国の産業公共公園 故ケネス・ウッドローフ教授への追憶  ロバート・マンリー(建築家 R.I.B.A)+迫田蓉子・マンリー
桂離宮庭園考──不在の朱塗り大橋をめぐって   古川 博(建築家)
魂には形がある──4   マダカム幸子(フリーライター)
仮面地図の空白を埋める──トウチャ族の「儺戯」   あだち・がびん(民族学写真家)
�頂に刻まれた用と美──失われゆく石刻文化の形「■馬�」   渡辺良平(キュレイター)
正多面体のモーフィング   北村元成(造形家)
「場」のかたち──「交感覚性」のアート   三倉克也(筑波大学大学院/アーティスト)
デモクリトスと円錐──ギリシア思想史のエピソード   山口義久(大阪府立大学教授/西洋哲学史)
新約聖書における身体観   角田 茂(大阪府立大学教授)
食事の作法の相異から考えたこと   渡辺知也(大阪女子大学教授)
美術史とフラクタル   三井秀樹(Savannah College of Art and Design)
ある画家についてのメモ――トマス・コールと骨相学   小川正浩(北海道増毛高等学校)
球々記   今井祝雄(造形作家/成安造形大学助教授)
魂には形がある──4   マダカム幸子(フリーライター)
栗一粒   小野健一(素粒子物理学)
かたちと重なり   福田真実(知覚心理学/文学博士)
賭けのかたち   小川 泰(筑波大学教授/物理学)
緑の森の一角獣座   中川素子(文教大学教育学部教授/造形美術論)
E・パノフスキーの映画論の射程   一條和彦(東京薬科大学非常勤講師/芸術学)
テンシグリティ構造は誰が発明したか──エメリッヒか、フラーか、スネルソンか   宮崎興二(京都大学教授/図形科学)
 
◇形の四面体 キーワード解説
◎認識──表面の認知は本当に可能か    小町谷朝生
◎数理──自然現象はアートになるか    高木隆司
◎思想──益軒の大疑と形    金子 務
◎表象──漢字をめぐって   向井周太郎
 
◇形のプロムナード 時事評
◎向井周太郎   アートとサイエンスのインターフェイス――NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]
◎宮崎興二   JR新京都駅ビル
◎中川素子   “時の蘇生”柿の木プロジェクト
◎金子 務   オペラ・ガリバー
 
◇形の本棚 書評
小川 泰/高橋義人/十川治江