「形の文化誌」[7]世紀末と末法 詳細情報
形の文化誌[7]
世紀末と末法
税込価格 2625円(本体2500円)
A5判 268頁 2000.3
ワイエスやピンチョンから囚われの物語を読みとく巽孝之の「ラプンツェルの裏窓」、平安時代の末法思想と仏像を論ずる水野敬三郎の「末法のかたち」など世紀末の形を特集。図版構成付。
◇講演と対談
巽 孝之 講演[1]ラプンツェルの裏窓 Rapunzel's Rear Window
◎ワイエスやレメディオス・バロの絵画、ピンチョンやホーソーンの文学作品から囚われの物語を読みとく。
水野敬三郎 講演[2]末法のかたち──鳳凰堂の阿弥陀如来像
◎平安時代の末法思想と仏像の造形を論じる。
◇feature articles 世紀末と末法
荒川 紘 水と火の終末論
河 鳳洙 世紀末ポスターのプロポーション
門田園子 「ヴィクトリアン・スタイル」への希求
──1877年刊「芸術家具」カタログをもとに
宮崎興二 世紀末の変わり目の四次元建築
三倉克也 「場」のかたち──即興のかたち
福田真実 かたちのはじめとおわりへのアプローチ
図版構成[天の巻]
図版構成[地の巻]
◇for-u-m 形の文化をめぐるエッセイと論文
中川素子 胎児写真と自己選択権美術
脇本厚司 ダニ・カラヴァン《パサージュ》
新見 隆 イサム・ノグチ庭園美術館と野口ミチオ先生の思い出
出原立子 三浦梅園『玄語図』の研究──『玄語図』の球体性についての考察 I
あだちがびん 紙馬──雲南の小さな神さまたち
竹沢攻一 惑星が誘った形(三)
森 貞彦 国旗と国歌
三井直樹 キュビズムとフラクタル幾何学
マカダム幸子 魂には形がある──6
岩渕 輝 日本武術の身体技法
荒川 紘 天使の翼と天人の天衣
渡辺良平 失われゆく石庫門の装飾
山口勝弘 環境とテクノ・カルチャー
森下 隆 土方巽の舞踏と形
齋藤友良 形なき身体とみえない力──東洋医学的世界観をとおして
高橋義人 悪魔と契約するには型がある
前田孝一 ゴッホの名画をめぐる謎
小川正浩 お札と女性
岡田保造 魔除けの形
◇形の四面体 キーワード解説
◎認識──見るは物なり 小町谷朝生
◎数理──数理からみた世紀末 小川 泰
◎思想──絵図から地図へ──伊能忠敬の方法 金子 務
◎表象──身振り 向井周太郎
◇形のプロムナード 時事評
◎向井周太郎 詩を観る──日独ヴィジュアル・ポエトリィ展
◎一條和彦 『記憶された身体』展──「昇華したマイナスとしての女性ゴルフプレイヤー」について
◎小川 泰 日本音楽の基礎概念──日本音楽のなぜ
◎金子啓明 東京国立博物館 生まれ変わった法隆寺宝物館
◇形の本棚 書評
宮崎興二/三井秀樹/加藤明子/金子 務